石の形成

今から、約6,000年前、新生代(第三紀)の初め頃に、大きな地殻変動により、海に積もった地層(陸からの流出や、沖から運ばれたもの)が、北に押し上げられ、印南から本宮にかけて、音無川層群と呼ばれるものが出来ました。下の方は、瓜谷累層は主に泥岩、上の方の羽六累層は砂岩と泥岩の交互層になっています。
右の図は、海洋プレート(フィリピン海プレート)が下にもぐり込むため、付加体(山)が形成され、プレート運動は連続して起こるため、古い地層は、どんどんと北の方に押しやられています。道を歩いて、地肌が出ている所は、下の写真のように、なっています。

その押し上げられた土の中には、色々な成分が入り混じっています。そして、巨大な圧力にさらされ続けます。石英や方解石等は、溶解しはじめ、有機物や黄鉄鉱等の不溶性鉱物は、解けず濃集し、その過程で、分離、結合を繰り返します。


分離と結合をする過程で、熱を持ち膨張しようとしますが、高い圧力の中で、阻まれますが、その中でも圧力の弱い箇所へ盛り上がり、やがて、安定した状態になり、一つの団塊(ノジュール)として古谷石が誕生します、左の図のように、どんぐりを横にした様な形で、土中から産出する事が多いです。(限ってはいない)
クツと呼ばれる歯ぐきのような土が付いた部分が、茶色の部分です。
この周りの土が、圧力にさらされ続けると硬くなりやがて、堆積岩になります。古谷石は、形成過程が違う為、堆積岩より硬度が高くなっています。
ダイヤモンドが10として、滑石を1とした場合、その中間の5程度となっています。但し、7以上の鉱物は、宝石として扱われています。
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