ホームへ 秋津川・古谷石保存会とは
   古谷石及び、瓜渓石など、全国的に古谷石と呼ばれる石には、多くの保存会が存在します。
  秋津川・古谷石保存会は、愛石家、販売業者、採取者、磨き職人等の人達の集まり(任意団体)で構成
  されています。殆どが、代々、田辺に住まい、古谷石の知識と経験が豊富な方達ばかりですが、高齢化が
  進んでいるのが、悩みの種です。
原石を 買ったら
古谷石を磨こう 保存会の目的
   近年、古谷石の採取状況が低下している事により、青岳石などの、他の土中石を古谷石として販売する
   業者もあり、分からずに購入されたり、那智黒石を古谷石と錯覚される方もおられます。この様な事態は、
   古谷石の名誉が著しく低下させられる事であり、今、現に古谷石を所有されている方にとっても、不利益
   であります。
    今後、そのような事が少なくなるように、古谷石に精通した方々に、認定をして頂く事になりました。
   「鑑定」ではなく、認定ですので、石の成分の分析や硬度の測定などは、行いません。熟練の水石家と
   同じでこれは、古谷石に間違いないという事です。認定委員は、特に資格とか持つ人でもありません。
   古谷石に精通されている人であると、ご理解下さい。
台座のない石を買ったら
簡単に台座を作ろう 認定の基準

  一、 本石は、紀州・古谷石であると認定できた。
  二、 保存会、認定委員数名が、古谷石と認定した。
  三、 形状、趣が、古谷石の伝統的なものである。
  四、 出来栄えがよく、鑑賞、保存に値すると判断できる。
  五、 永年に亘り、古谷石の風格が損なわれないものである。
古谷石の形成
石の形成 認定方法
   上の認定基準の目安は、紀州古谷石と云われる物は、ごく狭い範囲でしか産出しません。同じ地層
  (瓜渓累層)で、産出される為、付着している土は、同じ色、粘り、粗さであり、新石の場合は、幾分土が
  付着しているもので、判断できます。
   土が付着せずとも、古谷石特有の皺、石英質の含有、凹凸の形状、大きさから比較した重さ(質量)から
  判断できます。古谷石の硬度は、モース硬度で、4.5〜5程度であり、爪で傷が付けば、2.5以下、10円玉
  で傷が付けば、3.5以下であり、いつでもあるもので、古谷石の硬さを確かめる事もできます。
  保存会の人であれば、そんな事をしなくても、小さい時から見ているので、一目で分かるそうです。
石の価値
古谷石の写真 認定書の発行
   認定書は、平成18年12月より開始しております。当初は、販売の石に、銘を付けていたのですが、
  愛石家の方々の方が、「銘」に関しては、素晴らしい発想で、家族の方々の提案で、銘を、命名して頂く
  事もあり、無名又は仮称で販売し、購入された方及び家族や友達に、命名して頂き、認定書に命名者と
  して、記述しております。思い出や、プレゼントになり、夢が膨らむ石でありたい願いからです。
  でも、実はこのような形になったのは、購入された方からの提案からでした。
古谷石展示館 認定書の意義
   認定書は、公の機関が発行した物ではありませんし、宝石の鑑定書のように、科学的検証したものでも
  ありません。しかし、産出場所の古谷石に精通した方数人が、古谷石と認めた証としては、信頼性を高める
  事と思います。又、写真入りですので、自分の石が古谷石であると、第三者に見せる事もできます。
   それ以外に、購入後に桐箱を作られた際に、落款がご入用でしたら、桐箱の蓋と、返信用の入れ物を
  同封して頂き、事務手数料1,500円と返信分の切手を、ご負担頂ければ、捺印の上、郵送致します。
  その際に、この認定書の写しが必要となります。
   箱書や、桐箱の斡旋はできません。そちらで箱書きしたものを、事務局に送って頂く形になります。
最後に
   古谷石は、年々新規の石が減ってきております。一度お手にされたら末永く、受け継がれ家の家宝となる
  石になるようお願い申し上げます。古谷石は、養石すればする程、立派な石となってくれます。
  皆様方の暖かいご支援を、古谷石に賜りますようお願い申し上げます。
   又、お気づきの点、ご提案等ございましたら、メールを頂戴頂けましたら幸いです。
                                                秋津川・古谷石保存会 一同

秋津川古谷石保存会
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